運用上の遵守事項
~10要件~

7条1. 地理・道路交通情報

遠隔点呼を行う運行管理者等は、地理情報及び道路交通情報等、事業用自動車の運行の業務を遂行するために必要な情報を有すること

7条2. 事前面談ルール(はじめましてはダメ!)

遠隔点呼を行う運行管理者等は、面識のない運転者等に対し遠隔点呼を行う場合は、あらかじめ当該運転者等と対面又はオンラインで面談する機会を設け、次に掲げる事項について確認を行うこと。

イ 運転者等の顔の表情
ロ 運転者にあっては、健康状態
ハ 運転者にあっては、適性診断の受診の結果
ニ その他遠隔点呼を実施するために必要な事項

7条3. 動態管理システムで共有

遠隔点呼を行う運行管理者等は、遠隔点呼を遺漏なく行うため、運行中の事業用自動車の位置の把握に努めること。

 

 

車両位置の把握手段の例として、GPS 等による車両位置管理システムの活用等が挙げられる。

7条4. 携行品戻し監視

遠隔点呼を行う運行管理者等は、遠隔点呼を受ける運転者等の携行品の保持状況又は返却状況を確認すること (例)監視カメラ等による携行品置き場の状況確認、機器・システムによる携行品の有無検出等

7条5. 運行可否の連絡・交替運転者

遠隔点呼を行う運行管理者は、運転者等が事業用自動車の運行の業務に従事することができないと判断した場合、直ちに当該運転者等が所属する営業所の運行管理者等に連絡すること。

7条6. 遠隔点呼故障時の点呼

前号の場合にあっては、事業者は、遠隔点呼を行う運行管理者が事業用自動車の運行の業務に従事することができないと判断した運転者等の所属する営業所において、代替措置を講じることができる体制を整えること。

7条7. 遠隔点呼故障時の点呼

遠隔点呼機器の故障等により遠隔点呼を行うことが困難になった場合にあっては、遠隔点呼を受ける運転者等が所属する営業所の運行管理者等による対面点呼その他の当該営業所で実施が認められている点呼を行うことができる体制を整えること。

7条8. グループ企業だけど、契約を

完全子会社等との間で遠隔点呼を行う場合は、必要に応じ、事業者及び完全子会社等の間において、遠隔点呼の実施に必要な事項に係る契約を締結すること。

7条9. 遠隔点呼時の個人情報提供同意(書)

事業者は、運行管理者等及び運転者等(以下この号において「対象者」という。)の識別に必要な生体認証符号等、運転者の体温及び血圧その他の個人情報の取扱いについて、あらかじめ対象者から同意を得ること

7条10. 運行管理規程への明記

事業者は、遠隔点呼の実施に関し必要な事項について、あらかじめ運行管理規程に明記するとともに、運行管理者等、運転者等その他の関係者に周知すること。

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