ブログ。

catch-img

点呼業務と運転者への指導監督に関連した違反が、互角のツートップ (中部運輸局の8月監査結果)


毎月、運輸局ごと・業種ごとに監査・行政処分の結果が公表されています。

2021年8月度、中部運輸局管内の旅客(バス、タクシー)、貨物運送事業者の法令違反に対する行政処分等の状況から、「法令違反ヒートマップ」を作成してみました。

いち運輸局の、ひと月のサンプリングでしかありませんが、運輸業界でもっとも多い違反、つまり、もっとも守られていない規則は何か? 業界の実態を表しているかもしれません・・・

平均約7.1件

中部運輸局管内の8月度の行政処分は 

・トラック 15事業所
・タクシー 2事業所
・貸切バス なし


合計17事業所でした。

また、17事業所の合計違反数は122件でした。

1事業所あたり違反数の平均は、約7.1件というところでしょうか。

 

点呼関連違反 と 指導監督・適性診断に関連した違反 が互角の勢い 

122件の違反内容は、以下となっておりました。



乗務時間等の基準告知の遵守違反、点呼関連、指導教育に関する違反が上位

122件の中身は、以下の違反となっておりました。

 「点呼」に関する違反は、実施義務違反で正確に実施できていないと、記録不備違反にも繋がり芋づる式に違反件数が増えてしまうものと推測されます。指導監督や適性診断も、運転者への指導教育実施に違反がある場合は、特定運転者への指導教育や診断実施も違反が見られるケースも多く見受けられました。

輸送の安全を確保するために、
改めて日々の「点呼」や「運転者への指導教育」等が適切に行われているか、今一度見直してみませんか?

 


監査が入ったきっかけは?(本年8月監査:実際に違反のあった17社事業所)

今回公表された監査結果の端緒は、以下の内容でした。

酒気帯び運転が2件もありました。さらには無免許運転も...。どちらも、きちんと確認できる体制・システム機器があれば防ぐことができたのではないでしょうか...。半数以上が、重大な事故・違反に端を発しています。

 

日常業務にこそ違反が多い

やはり、点呼を始めたとした日常業務の違反が8割越えと顕著です。

 

 

運転者への”体験型”指導教育をお助けします ~ACM300~

ドライブシミュレーターACM300を用いれば、運転手への危険予知トレーニングや一般診断を短時間で集中して、誰でも質の高い指導教育や診断を実施することができます。

※初任・適齢・特定診断は専門機関で実施する必要がございます。



<写真と記事本文は直接関係ありません>

https://www.youtube.com/watch?v=nxWem5UFm7Q&t=290s