今月も、指導監督がワースト1位、次いで乗務記録 中国運輸局の監査(2021年6月度)
毎月、運輸局ごと・業種ごとに監査・行政処分の結果が公表されています。
2021年6月度、中国運輸局管内の旅客(バス、タクシー)、貨物運送事業者の法令違反に対する行政処分等の状況から、「法令違反ヒートマップ」を作成してみました。
いち運輸局の、ひと月のサンプリングでしかありませんが、運輸業界でもっとも多い違反、つまり、もっとも守られていない規則は何か? 業界の実態を表しているかもしれません・・・
平均約8件
中国運輸局管内の6月度の行政処分は
・トラック 2事業所
今月はバス事業者 タクシー事業者はありません。
先月5月は合計で6事業者でした。
また、2事業所の合計違反数は16件でした。
1事業所あたり違反数の平均は、約8件というところでしょうか。
監査のきっかけは?
ところで、なぜ、監査を受けることになったのでしょうか?
中国運輸局内でのこの月は以下の理由となっていました。
端緒として、重症事故が2件発生しています。
違反ワースト1位(小項目)、乗務記録、次いで、運転者台帳と点呼。
16件の中身は、以下の違反となっておりました。
<乗務記録> 待ち時間等の記録義務付け!
国土交通省では「貨物自動車運送事業輸送安全規則の一部を改正する省令」H29年7月1日施工されています。
トラックドライバーが車両総重量8トン以上または最大積載量5トン以上のトラックに乗務した場合、荷主の都合により、30分以上待機したときは「集貨地点等、集貨地点等への到着・出発日時、荷積み・荷卸しの開始・終了日時」などを乗務記録の記載対象となっています。
大分類にすると指導監督、次いで乗務記録。
指導監督・適性診断は常に上位
安全の担保と正確性の担保は重要ですね・・・
運行管理者の日常業務、ヌケ・モレはなぜ?
さらに、大きくふたつ、書類業務と、日常的な安全運行管理業務にわけると、以下となります。
指導監督のモレをなくすために・・
運転者指導のポイントは「計画」と「記録」。
運転者指導では「運転する場合の心構え」や「適性に応じた安全運転」など、全部で貨物12項目、旅客11項目が決められています。
毎年、同じ教育資料を使うことで、マンネリ化を危惧されている旅客・貨物自動車事業者様へ、ドライブシミュレーターのレンタルを開始しました、「計画的」に「記録」も残せる、体験・体感型の指導及び監督の手法の活用してみませんか?
<写真と記事本文は直接関係ありません>