点呼記録の不備がワースト1位に。四国運輸局の監査結果(2021年6月度)
毎月、運輸局ごと・業種ごとに監査・行政処分の結果が公表されています。
2021年6月度、四国運輸局管内の旅客(バス、タクシー)、貨物運送事業者の法令違反に対する行政処分等の状況から、「法令違反ヒートマップ」を作成してみました。
いち運輸局の、ひと月のサンプリングでしかありませんが、運輸業界でもっとも多い違反、つまり、もっとも守られていない規則は何か? 業界の実態を表しているかもしれません・・・
平均約7.4件
四国運輸局管内の6月度の行政処分は
・トラック 4事業所
・タクシー 1事業所
合計5事業所でした。
また、5事業所の合計違反数は37件でした。
1事業所あたり違反数の平均は、約7.4件というところでしょうか。
監査のきっかけは?
今回公表された監査結果の端緒は、以下の内容でした。
違反ワースト1位(小項目)は、点呼記録の不備と乗務時間。
37件の違反内容は、以下となっておりました。
先月に引き続き、乗務時間の違反がワースト1位でした。
さらに点呼記録の不備も同率ワースト1位にあがってきました。
違反ワースト1位は点呼。
大分類でみると、ワースト1位は点呼違反に。
乗務時間等のワースト2位の件数の約2倍の件数になります。
細かくみると例月通り乗務違反が多いように見えますが、
大きく見ると点呼関連の違反の割合が大きく占めていることがわかります。
運行管理者の日常業務のヌケ・モレはなぜ?
書類業務と、日常的な安全運行管理業務にわけると、以下となります。
点呼のヌケモレ対策として
点呼のヌケモレをなくす方法の1つに、手順をシステム化することがあげられます。
システムで半自動的に項目を出すようにしておけば、記入モレはありません。
また、点呼システムを使用すれば、点呼実施者による法令誤解や、ひとによる点呼方法のバラツキをなくすこともできます。
つまらない記載間違い、モレで違反とみなされないよう、「持続性のあるシステム化」をお勧め致します。
<写真と記事本文は直接関係ありません>