指導監督違反が半年連続ワースト1位。(近畿運輸局2021年6月度監査)
毎月、運輸局ごと・業種ごとに監査・行政処分の結果が公表されています。
2021年6月度、近畿運輸局管内の旅客(バス、タクシー)、貨物運送事業者の法令違反に対する行政処分等の状況から、「法令違反ヒートマップ」を作成してみました。
いち運輸局の、ひと月のサンプリングでしかありませんが、運輸業界でもっとも多い違反、つまり、もっとも守られていない規則は何か? 業界の実態を表しているかもしれません・・・
平均約4.6件
近畿運輸局管内の6月度の行政処分は
・タクシー 11事業所
・トラック 8事業所
・路線バス 1事業所
合計20事業所でした。
また、20事業所の合計違反数は93件でした。
1事業所あたり違反数の平均は、約4.6件というところでしょうか。
監査のきっかけは?
今回公表された監査結果の端緒は、以下の内容でした。
違反ワースト1位(小項目)は、今月も指導監督。
93件の違反内容は、以下となっておりました。
今月もワースト1位は運転者への指導監督実施違反or記録義務違反でした。
ワースト2位の約2倍の違反件数です。
今月で指導監督違反は、半年連続でのワースト1位となります。
行う時間が確保できず、「できない」のでしょうか。
それとも日々の業務の管理に追われ、つい「後回し」になってしまっているのでしょうか…。
違反ワースト1位は指導監督。
小項目に続き、大分類でも指導監督がワースト1位でした。
ワーストの上位に日常業務の違反が多く、下位に届出や整備関連の違反が見られます。
また件数は変動するものの、ワースト上位項目常連の違反は変わりません。
近畿運輸局管轄の事業者が違反してしまいやすい項目なのか、
それとも監査の項目として重視されているのか定かではありませんが、近畿の傾向といえるのは間違いなさそうです。
運行管理者の日常業務のヌケ・モレはなぜ?
書類業務と、日常的な安全運行管理業務にわけると、以下となります。
指導監督モレをなくすために…
ヌケモレやミスをなくすためには、
現在の業務や体制を見直す必要があるかもしれません。
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