指導監督と点呼が上位、中国運輸局の監査(2021年3月度)
毎月、運輸局ごと・業種ごとに監査・行政処分の結果が公表されています。
2021年3月度、中国運輸局管内の旅客(バス、タクシー)、貨物運送事業者の法令違反に対する行政処分等の状況から、「法令違反ヒートマップ」を作成してみました。
いち運輸局の、ひと月のサンプリングでしかありませんが、運輸業界でもっとも多い違反、つまり、もっとも守られていない規則は何か? 業界の実態を表しているかもしれません・・・
平均約4.3件
中国運輸局管内の3月度の行政処分は
・トラック 8事業所
・貸切バス 2事業所
・タクシー 2事業所
合計12事業所でした。
また、12事業所の合計違反数は52件でした。
1事業所あたり違反数の平均は、約4.3件というところでしょうか。
監査のきっかけは?
ところで、なぜ、監査を受けることになったのでしょうか?
中国運輸局内でのこの月は以下の理由となっていました。
先月に続き、指導監督、点呼記録不備が上位・・・
52件の中身は、以下の違反となっておりました。
先月に比べると、乗務記録の記録義務違反・不備が上位へ。
違反は・・・断トツに、指導監督と点呼
大分類にすると、先月と上位はほぼ変わらず。
安全の担保と正確性の担保は重要ですね・・・
運行管理者の日常業務のヌケ・モレはなぜ?
さらに、大きくふたつ、書類業務と、日常的な安全運行管理業務にわけると、以下となります。
指導監督のモレをなくすために・・
運転者指導のポイントは「計画」と「記録」。
運転者指導では「運転する場合の心構え」や「適性に応じた安全運転」など、全部で貨物12項目、旅客11項目が決められています。
「計画的」に「記録」も残せるドライブシミュレーターを用いて交通事故の発生する状況等を間接的又は擬似的に体験させる実践型の指導及び監督の手法の活用してみませんか?
点呼モレ、記載ミスをなくすためには・・
点呼のミスをなくすには、手順をシステム化してしまうことです。
点呼システムを使用すれば、点呼実施者による法令誤解や、ひとによる点呼方法のバラツキをなくすことができます。
つまらない記載間違い、モレで違反とみなされないよう、「持続性のあるシステム化」をお勧め致します。
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<写真と記事本文は直接関係ありません>