点呼と指導監督、次いで運転者台帳(中国運輸局の2021年1月度監査)
毎月、運輸局ごと・業種ごとに監査・行政処分の結果が公表されています。
2020年1月度、中国運輸局管内の旅客(バス、タクシー)、貨物運送事業者の法令違反に対する行政処分等の状況から、「法令違反ヒートマップ」を作成してみました。
いち運輸局の、ひと月のサンプリングでしかありませんが、運輸業界でもっとも多い違反、つまり、もっとも守られていない規則は何か? 業界の実態を表しているかもしれません・・・
平均5.2件。
中国運輸局管内の1月度の行政処分は
・トラック 4事業者
・タクシー 1事業者
合計5事業所でした。
また、5事業所の合計違反数は26件でした。
1事業所あたり違反数の平均は、約5.2件というところでしょうか。
監査のきっかけは?
今回公表された5事業者は、このような端緒で監査が行われました。
飲酒運転があったんですね・・。そりゃあ監査が入りますよね・・。
令和元年11月25日及び同年12月9日、転落事故を端緒として監査を実施。2件の違反が認められた。 |
令和元年11月27日及び令和2年2月12日、酒気帯び運転を端緒として監査を実施。10件の違反が認められた。 |
令和2年10月8日及び同年11月13日、情報提供を端緒として監査を実施。2件の違反が認められた。 |
令和2年1月30日、重傷事故を端緒として監査を実施。6件の違反が認められた。 |
令和2年11月25日及び同年12月21日、情報提供を端緒として監査を実施。6件の違反が認められた。 |
運転者台帳不備、乗務記録不備・・
26件の中身は、以下の違反となっておりました。
ワースト1位(大分類)は点呼と指導監督、次いで運転者台帳
ところが、大分類にすると・・・。点呼関連がもっとも多いという結果でした。
日常業務の組み立てに課題?
運行管理者の業務は多岐にわたります。どれも重要で、何を選び、何を捨てるかという話ではないと思われます。業務の定型化、標準化からビルドアップするしかないかもしれません・・・。
点呼ヌケモレ、記載ミスをなくすためには・・
点呼のミスをなくすには、手順をシステム化してしまうことです。
点呼システムを使用すれば、点呼実施者による法令誤解や、ひとによる点呼方法のバラツキをなくすことができます。
つまらない記載間違い、モレで違反とみなされないよう、「持続性のあるシステム化」をお勧め致します。
<対面点呼×IT点呼システム> ご紹介
指導監督のモレをなくすために・・
一般診断を、ついうっかり未消化にしてしまうことが多いようです。
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<写真と記事本文は直接関係ありません>