2020年、事故死者3000人切るも、目標2500に届かず
年明け1月4日、警察庁より2020年(令和2年)1月~12月までの交通事故死者の統計速報が公表されました。
速報値です。
・事故数 309,000件
・負傷者 368,601件
・死者は 2839人
高齢者の事故死者は、減り続けている
高齢者の死者が報告されています。
あくまで、交通事故死者における高齢者死亡の人数であり、高齢運転車が起こした加害事故率ではありません。
平成28年以降、5年連続、前年比減、となっています。
ただし、事故死者における「高齢者率」は、ここ10年で過去最高の56.2%となっています。
なんとなく「高齢者による事故」がクローズアップされているように感じますが、正確にいえば、「数は減っている」「率は上がっている」ということになります。
人口動態(そもそも、路上には高齢者が多い)や、免許保有者(65才以上の免許保有率の推移)、第一当事者の事故、高齢の歩行者被害、詳細情報が集まらないと、一概に「高齢者が」とは言えないかもしれません。
2020年の死者数、事故数、違反数、3点セットが確定公表されましたらまたお知らせ致します。
第10次交通安全基本計画
日本政府が決めた「交通事故目標」というものがあります。
平成28年に閣議決定された策定された『第10次交通安全基本計画』では、令和2年までに2500人という目標を掲げていました。
残念ながら達成ならず・・、という国家公安委員長のコメントがあり、第11次交通基本計画での達成への強い意志をにじませています。
https://www8.cao.go.jp/koutu/kihon/keikaku11/public_comment/r02_1125.html
5年後(令和7年)に、2000人、という目標となっています。
来年1月4日の結果は、どうなるでしょうか?
来年の今頃のこの記事で、「100人を切りました!」とお知らせできれば素晴らしいでしょうが・・。
思えば、麻痺しているのかもしれません。
毎年、2000人以上もの、加害者や・被害者遺族がうまれてゆくわけです。残されたひとは、生きたまま、増え続けてゆくのです。