ようこそ時速30キロ時代へ。日本は働き方改革だけじゃあなく『走り方改革』も必要。
マイカー通勤者が日常的に使うのは、まさに「生活道路」。
正直、毎日の通勤時、30キロ以上出していることは、けっこう多いかもしれません・・。
道路交通法改正 時速60kmから時速30kmへ
パブリックコメント5月に行われ、その結果が7月26日に公表されました。
この件、知りませんでした。大きな改正ですよね。
道路標識等による中央線又は車両通行帯のいずれもが設けられておらず、かつ、道路の構造上又は柵その他の内閣府令で定める工作物により自動車の通行が往復の方向別に分離されていない一般道路については、自動車が通行する場合の最高速度を現行の60キロメートル毎時から30キロメートル毎時に引き下げることとする。
2026年9月1日からです。
寄せられた意見と、警察庁の見解。
一日も早く施行してほしい。といった御意見があった一方、
○新たな法定速度は20キロメートル毎時や40キロメートル毎時等とすべき。
〇 郊外の農道や山間部の道路のような、幅員は広いものの中央線等が設置されていない道路については、30キロメートル毎時の最高速度の対象から除外すべき。
○ 国民の理解を得つつ、丁寧な周知に努めてほしい。
といった御意見がありました。
今回の改正は、
○ 道路標識又は道路標示により最高速度が指定されていない一般道路における自動車の最高速度(以下「法定速度」という。)は、現在、60キロメートル毎時となっているところ、中央線等が設置されていない幅員の狭い一般道路については、自動車の速度抑制による安全対策を更に強化する必要がある一方、当該道路の全てにおいて道路標識等による最高速度規制を実施することは現実的ではないことから、その法定速度を引き下げることにより対応するものであること
○ 新たな法定速度については、「規制速度決定の在り方に関する調査研究報告書」(平成21年3月規制速度決定の在り方に関する調査研究検討委員会)において、「自動車速度30km/hまでが突発事象に対してドライバーが対処可能な速度」であるとされるとともに、自動車と歩行者が衝突した場合には「接触時の自動車速度が30km/hを超えると、歩行者・自転車が重大な傷害を負う確率は急激に高まる」とされていること等から、30キロメートル毎時とすることが適当であること
○ 新たな法定速度の対象となる道路のうち、30キロメートル毎時の最高速度とすることが適当ではないものについては、交通実態等に鑑み、30キロメートル毎時を超える最高速度規制を実施するなど、所要の対応を行うこととしていること
○ 施行期日については、今回の法定速度の見直しに伴い、交通実態に即した最高速度規制の実施等の施行準備や国民に向けた広報に要する時間を考慮して、令和8年9月1日としていること等を踏まえ、原案のとおりとさせていただきます。
確かに、いまから日本全国の標識のないそこらへんの道路に「最高速度30kmだよ」という標識を設置しまくることは経済合理性が低いと思います。
みなさん気をつけましょう。
40キロや50キロになれていると、30キロは遅く感じます。
ですが今後「タラタラ 走ってんじゃねーよ」と言えちゃう道路がほぼなくなります。
みなさん、車線のない住宅街で、30キロで走るクルマにイラついてはいけません。
まあ、働き方もゆったりになってゆくし、通勤やお出かけも、もっとゆっくり行こうじゃないか。
そう考えましょう。どうせ数分しか変わらないし。
何より、事故時の重大傷害の確率が低くなり、助かるいのちも増える。間違いなく。
トラックは時速90キロ時代になる一方、生活道路は30キロに、というお話でした。
今から慣れておかないとね。みなさん今日から すくなくとも30キロ制限速度の標識のあるところを、30キロで走る訓練から始めましょう。