アルコール・インターロックの社会実装を。飲酒運転根絶フォーラムで法制化の訴え高まる。
静かな怒りが湧いてきます。飲酒運転を軽く捉えている人に。
この小さな靴を見てください。
飲酒運転のトラックに追突され、亡くなった幼い姉妹の遺品です。
両親の目の前で、2人は燃え盛る車内で命を落としました。
お酒を飲んで車を運転するということは、
こんな惨い事故を引き起こす当事者になるということです。
人の命を、人生を、奪う可能性があるという自覚を持てない人に
静かな怒りが湧いてきます。
2月6日、NPO法人はぁとスペース主催の『飲酒運転根絶フォーラム2024』に参加しました。
飲酒運転により大切な人を奪われた遺族の悲しみに終わりはありません。
私たちにできることはなんでしょうか。
それはクルマに乗らないことではありません。お酒を飲まないことではありません。
お酒を飲んだらクルマに乗らない。ただそれだけです。
でもそんな当たり前のことができない人が世界中に本当にたくさんいます。
だからクルマやお酒が凶器になってしまう。
だったら、お酒を飲んだら物理的にクルマが動かなくなる「アルコール・インターロック」
もはやこれしかありません。
事実、それが今の世界基準でもあるのです。
アルコールインターロックの法制度において、ハッキリ言って日本は遅れています。
昨年ノルウェーで開催された「アルコールインターロックシンポジウム」に参加しよくわかりました。
今回の飲酒運転根絶フォーラムでは、アルコール・インターロック導入という
一歩進んだ対策を望む声が多く聞かれ、その高まりは【プレインターロックシンポジウム】
といっても過言ではありませんでした。
主催者であり、ご自身も飲酒運転により長男を亡くされた山本美也子さん、
そして東名高速の飲酒運転事故被害者である井上ご夫妻も、
インターロックの必要性を訴え、普及に期待を寄せています。
なんとしても飲酒運転を無くす。
そのために1日も早いアルコール・インターロックの社会実装を実現させねばなりません。
飲酒運転を軽く捉えている人に対する静かな怒りは、
日本のアルコールインターロック法制化という具体的な行動に転化させていきます。
これ以上の被害者も加害者も生まないために。
日本には大量の飲酒運転者がいる事実を知ってください
https://alcohol-interlock.com/
NPO法人 はぁとスペース
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https://heart-space.net/katsudou/tomos/