遠隔点呼やロボ点呼の運用が増えているのに、助成金が減らないのはなぜなのか?
さて、しつこいようですが、この件を伝えずにはいられません・・・。
過労運転防止機器の補助事業が始まったのは、8月10日のことでした。
遠隔点呼の認定機器は8機種、自動点呼(業務後)の認定機器は6機種。選ぶには十分ですよね。
先般、遠隔点呼と自動点呼(業務後)の実績が公表されました。
令和5年度第2回「運行管理高度化ワーキンググループ」(2023.12.6)より
助成金対象案件は4月1日納品分からなので、ぴったり助成金対象期間と重なります。
5遠隔点呼580件、自動点呼426件。これらが納入された営業所は補助金をもらう権利を持っています。
いちおう過労運転防止機器は、鳴り物入りの遠隔点呼や自動点呼だけでなく、他の機器も対象となっています。
① ITを活用した遠隔地における点呼機器(IT点呼機器) |
② 遠隔点呼機器 |
③ 自動点呼機器 |
④ 運行中における運転者の疲労状態を計測する機器 |
⑤ 休息期間における運転者の睡眠状態等を測定する機器 |
⑥ 運行中の運行管理機器 |
①~⑥カテゴリがありますが、全般的に低調なのかもしれません。②と③は本年度から対象になり、あれだけ騒がれていたわけですから、すべて②と③がかっさらうぐらいの勢いかと思いきや・・。
で、消化率。
・・・9月22日
・・・10月6日
・・・11月2日
・・・11月28日
・・・12月21日
おっと、まだ50%に届いていないという・・・。〆切まであと1.5ヶ月なんですが。
バス、タクシー、トラック企業様。
2023年4月1日以降で、IT点呼や遠隔点呼やロボ点呼をはじめた方はいらっしゃいませんか? いますよね!
ほら! こんなにいらっしゃいます!
補助率 1/2ですよ! 上限80万円ですよ! 〆切は1月31日ですよ!
なぜなのか?
申請要件・交付要件から類推するに・・・、仮説は4つ。
その1) 「行政処分過去3年なきこと」条件にひっかかっているから。
その2) 「安全マネジメントに関する指針」に関する条件にひっかかっているから。
その3) 「補助事業完了後、効果等に係る調査を行う場合に国交省に協力すること」が正直イヤ。
その4) 「賃上げ1.5%以上を従業員に表明する&実績を出す」条件にひっかかっているから。
いちおう もうひとつ加えると・・・
その5) 経営状況が良く、助成金を貰う必要がないから。
こんなところでしょうか。
さて、どれが引っかかって申請できない(しない)のでしょうか?
私見ですが、「その2とその4」 なのではないでしょうか。
以前の要項(申請対象・条件)に戻した方が良い気がしますねえ・・・。XXしばりのない補助金に。
まさか、このままだと 二次募集(期間延長)とか?