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トラック飲酒運転は、なぜ10年前と同じなのか?アルコール検知器義務化の内容は このままで本当に良いのだろうか?

1年前、「緑ナンバー飲酒運転は、ゼロに近づいている・・」との記事を書きました。
やっと下げ止まりから抜け出せるかも・・ということをお伝えしました。


2011年5月1日。
バス、タクシー、トラックドライバーの飲酒運転をゼロにするため、点呼におけるアルコール検知器の使用義務規則が開始しました。
 

さて、あれから11年。はたして、その効果はあったのでしょうか? 

今年も報告いたします。

例年通り、国土交通省のメールマガジンバックナンバーから「速報事案」として報告のあった飲酒運転をデータ化しました。

バスドライバー 飲酒運転ゼロ 継続中。


バス業界は、この4年、ゼロを達成しています。 

タクシー、飲酒運転が増えてしまった。

昨年の1件に続きゼロを・・。目前にしながら、なんと前年比増。

トラック

昨年過去最低の10件まで減り、もしや一気に「0」もありうるかと思いきや・・。
なんと14件に。

まとめますと、こうです。

 

2009年から13年。21件→17件。

プラン2025 アルコール検知器要件見直し、する?しない?

 

ところで、1昨年に公表された、事業用自動車総合安全プラン2025の、「飲酒運転ゼロ」のための施策は、その後どうなったのでしょうか?

とくに・・

”アルコール検知器の要件追加による、点呼時のアルコールチェックの強化”

ココです。

昨年、安全政策課の課長様が、プラン2025の飲酒運転対策に言及していましたが、その後どうなったのでしょうか。

素朴に、義務化開始から12年たったいま、この制度をこのまま続けて良いのかな・・と思ってしまいます。12年で半分以下にならないのか・・。

上記は2009年5月~2022年4月30までの14年間に当該メールマガジンで速報された、バス、タクシー、トラック等事業用自動車による重大事故のうち、飲酒運転事案を抽出し、集計したものです。

出典 国土交通省事業用自動車安全通信メーマガジン バックナンバー
https://www.mlit.go.jp/jidosha/anzen/anzenplan2009/backnumber.html


(事業用自動車総合安全プラン2009,プラン2020,プラン2025の検討会資料における飲酒運転の事故統計=確定数字とは差異があることご留意下さい)