世界初(たぶん)!バイクにアルコールインターロック「飲酒時エンジンがかかりません」
みなさま、こんにちは。
最近は、25度を超える日もあり、そろそろ夏支度を始められた方も多いのではないでしょうか?
さて、先日、 5月30日(火)ベトナムで開催される運輸安全・事故防止オープンセミナーへ向けて、現地のバイクにアルコールインターロックを取付けしてきました。
アルコールインターロックと言えば、飲酒運転を水際で防ぐ最終兵器として、日本では、トラック、バスでの実績はありますが、バイクへの取付は新しい試みでした。
HONDA LEAD125
今回取付けたバイクはHONDA製のLEAD125(※図:手前のバイク)ベトナム仕様でスマートキー付、2人乗り、3人乗りが当たり前の同国でメットインが広い車種を選定しました。
同国ではHONDA製のバイクが多く、現地の方の話だと燃費が良い、スタイルがよいとかで人気だそうです。
いざ、取付!バラシ!
バイク自体は、トラックやバスに比べ小さいですが、エンジン付近や、ECU付近は配線が絡み合っており、配策、這い廻しなどかなり神経を使っちゃいます。
外科医(笑)になった気分ですが、まずは、バイクのボデーをすべて外します。
配策
アルコールインターロックを正常動作させるために、テスターをあて主要信号を取得していきます。配策完了後は、他の配線や走行に影響なきよう処理していきます。
ちなみに、HONDA輸出用バイクも日本と同じく電圧は12Vなんです。
復元
バラシ得意ですが、復元するのは難しいです。ビスが余ったりしますもんね(汗)
現地の整備士さんにも協力いただき無事復元。
コンプリート!
バイク選定~購入~取付まで、ほぼ1日 強烈な暑さをかいくぐり
無事に、セミナーに向けてのミッションを終えることができました。ホッ☕
ベトナム交通社会の飲酒運転ゼロを目指して
ベトナムでは主な交通手段としてバイクが普及しており、2018年のベトナムでの新車販売台数が約338万台で、同年の日本は約33万台とその差は10倍。国民の約9割がバイクを保有しているとのことです。一方では、飲酒運転が社会問題化しており飲酒運転起因の事故死者数が年間4,000人以上とのことです。
5月30日の運輸安全・事故防止オープンセミナーを通して、ベトナム国の飲酒運転防止という大きな課題に微力ながら貢献できればと決意新たな出張でした。