運転者への指導監督実施、記録義務違反が目立つ?(四国運輸局2021年12月,2022年1月,2月度監査)
毎月、運輸局ごと・業種ごとに監査・行政処分の結果が公表されています。
2021年12月度、2022年1月,2月度の四国運輸局管内の旅客(バス、タクシー)、貨物運送事業者の法令違反に対する行政処分等の状況から、「法令違反ヒートマップ」を作成してみました。
少し前の情報にはなりますが、2021年12月、2022年1月・2月の行政処分の情報をお伝えいたします。
いち運輸局の、一部分を切り取ったサンプリングでしかありませんが、運輸業界でもっとも多い違反、つまり、もっとも守られていない規則は何か? 業界の実態を表しているかもしれません・・・
四国の監査件数は、11事業所38件
四国運輸局管内の2021年12月、2022年1月・2月度の行政処分は
・トラック 6事業所 (12月:4件、1月:6件、2月:10件)
・タクシー 3事業所 (12月:5件、1月:1件、2月:7件)
・乗合バス 1事業所 (12月:0件、1月:0件、2月:1件)
・貸切バス 1事業所 (12月:0件、1月:0件、2月:4件)
合計11事業所でした。
違反件数は38件でした。
1事業所あたり違反数の平均は、約3.4件というところでしょうか。
監査のきっかけは?
今回公表された監査結果の端緒は、以下の内容でした。
違反ワースト1位(小項目)は、運転者への指導監督実施or記録義務違反でした
38件の違反内容は、以下となっておりました。
ワースト1位は 運転者への指導監督実施or記録義務違反でした。
続いてワースト2位が点呼記録記載不備、ワースト3位が点呼実施義務違反になります。
どれも毎月上位を占める違反ばかりです。
違反ワースト1位は指導監督・適性診断。
大分類でみると、ワースト1位は指導監督・適性診断でした
ワースト2位には点呼がはいっており、
この2つが違反の大半を占めています。
また、乗務時間の違反も4件ほどあり、
無理な乗務をさせてしまっている事業所もあるようです。
人手不足等の問題があるのかもしれません。
運行管理者の日常業務のヌケ・モレはなぜ?
書類業務と、日常的な安全運行管理業務にわけると、以下となります。
点呼のヌケモレ、記載ミスをなくすためには・・
点呼や運転者台帳といった記録のヌケモレをなくす方法の1つに、システム化することがあげられます。
システムで半自動的に項目を出すようにしておけば、記入モレはありません。
PCやクラウドに自動保存をすれば、紙の管理を減らし、紛失のリスクを軽減することもできます。
つまらない記載間違い、モレで違反とみなされないよう、「持続性のあるシステム化」をお勧め致します。
<写真と記事本文は直接関係ありません>