ベトナムでアルコール検知器義務化は実現するかなあ?
読者のみなさま、これが何かおわかりでしょうか?
野球実況中継? う~ん・・違いますねえ。競馬実況中継? それも違いますねえ。
答えは・・・以下をお読み下さい。
アルコール検知器は飲酒運転防止にどこまで貢献できるだろうか?
先々週、ベトナムのハノイに行ってきました。
ベトナムの警察、運輸省、交通安全関係団体等と、飲酒運転防止防止政策とアルコール検知器の活用可能性についてラウンドテーブルミーティングを開催したのであります。
経緯を整理致しますと、まず、
ベトナムでは飲酒運転の厳罰化が進んでいるとのことで、こんな感じでベトナム市場へ進出すべくスタートしました。
その後
JICAの事業に採択されたのですが、コロナが始まってしまいしばし中断となりました。
今年に入り、6月以降渡航が出来るようになり、こんな感じで再開しました。
9月中旬、アルコール検知器義務化提案をすべく、ハノイ市バスのトライアルのフォローをしながら行政関係者とのラウンドテーブルミーティングを準備し・・
11月となりました。
Roundtable Meeting on Prevention of Drink-Drive with Breathalyzers
JICAやコンサル企業のアルメックVPI様・IGPI様・みちのりホールディングス様等、多数のパートナー企業様にご協力いただき、こんなかたちで円卓会議が実現しました。
ちょいと奮発して、ホテルでやりました。ハノイ市郊外のハイアットリージェンシーです。
会場設営が始まりました。
冒頭の件。
これ、同時通訳なんです。ベトナム語→日本語、日本語→ベトナム語。特別な機械を使うようなんです。通訳が2名ブースに入ります。
そろそろ始まります・・・
まずは、MCによる開会の言葉。
同時通訳なので、全員ヘッドフォン着用。
ベトナム側 来賓紹介。
開会宣言。
JICA ベトナム様より お言葉もいただきまして。
Session1 PSI(国家科学警察機関)より、ベトナムの飲酒運転の動向
さて、内容ですが、まずはベトナムの交通事故のうち、飲酒運転に関する統計分析、現在の取組、将来の政策等のプレゼンテーションがありました。
飲酒運転における4輪、2輪の割合、減少率等など、詳細にわたって説明がありました。
Session2:ハノイ市バス(Transerco社)から、アルコール検知システムを使ったデータドリブンな効果分析
Transerco 副社長より、バスドライバーの飲酒教育とアルコール検知器のデータにもとづく飲酒運転防止効果について。
検知器利用の様子。
飲酒検知回数や、飲酒教育の効果など。
Session 3 東海電子より 世界及び日本の飲酒運転動向とアルコール検知器
当社からは、世界の飲酒運転政策動向や、日本のアルコール検知器義務化政策や。
飲酒運転防止テクノロジーをいくつか。スマホをつかった遠隔地飲酒検査の実演や、
アルコールインターロック実演などなど・・
意見交換・質疑等
来場者からは、ハノイ市バスやベトナム交通政策への質問や意見がいくつか出ました。
交通安全協会や交通政策研究者からも意見が出ました。
ベトナムでは、2031-2045「交通事故死者ゼロ」を掲げています。そこへむけて、さまざまな交通事故防止政策がとられてゆくことでしょう。
飲酒運転については、欧米で趨勢の違反者向けアルコールインターロック法制化や、日本の事業者向けのアルコール検知器義務化を提言しましたが、ベトナムはこのような施策を採用するでしょうか?
ベトナムは2輪が多く、四輪よりも2輪の飲酒運転が多いようです。
個人的には、ベトナムは、欧米や日本とはまったく違う交通社会なので、まったく違う政策が実現する可能性もあるかなあと感じています。
さあ、ベトナムは「事故ゼロ」のためにどんな選択をしてゆくのでしょうか。
ベトナム交通関係者のみなさま、JICAベトナム様、アルメック様、IGPI様、みちのりHDさま、ご協力ありがとうございました!
この話はまた来年に続きます。