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物流DX 24事例、 AI点呼ロボットも。


世の中DX、DXと日々言われながらも物流DXとは何か?と聞かれてると、答えるのは結構タイヘンです。

そう、実際物流分野は規制を守りながらビジネスをする面が強く、それぞれの分野が個々で複雑なオペレーションをしているため、「こうです」と一言では言えません。

ということで、実際、最低限24の事例が必要だったということのようなのです。



 

国交省定義によると、物流DXは、「自動化・機械化」という軸と、「デジタル化」軸でプロットされるようです。


 


事例集の内訳は大きく5つのカテゴリに分けられています。

 


1 倉庫のデジタル化の事例 (4事例)

2倉庫の自動 化・機械化の 事 例(7事例)

3 倉庫のデジタル化・自動化・機械化の事例(2事例)

4 配送のデジタル化の事例(8事例)

5配 送の自動化・機 械化の 事 例(2事例)

自動運転トラック(1事例)



各カテゴリからひとつづつ取り上げてみます。

 


 携帯電話と連動したバース予約・受付システムで待機時間を短縮 (福岡運輸)

 


効果が重要ですよね。

 

●システム導入で倉庫周辺での待機トラックや倉庫内貨物を可視化できるようになり 、荷捌き 、保管エリアでの貨物の整理や、バースの秩序だった運用が可能となった。

● 車両と倉庫の効率的運用を実現し、車両の待機時間削減は渋滞緩和と環境保全に寄与した。2020年、九州運輸局交通政策関係表彰の環境保全部門で表彰された。

● 同社は、乗務員の携帯端末からの進捗情報とバース予約・受付システムの情報を「物流情報プラットフォーム 」に 統合し 、滞留・遅 延対応のさらなる迅速化を目指す。

 

 

 次世代物流センターで保管・ケースピッキング業務の自動化を推進(トランコム)


 


● 空間の有効活用 : AGV・RGV・昇降機で 構成される自動倉庫のため 、上部空間をRGVを活用した在庫保管エリアとして有効活用が可能になる。

● 既設倉庫へ適用可能 : 後付け・拡張等 、各種ニーズに柔軟に対応が可能( 柱回りなどのデッドスペースを活用す ることも可能 )になる 。

● BCP対応 : 災害による停電時も人手対応が可能な設計( 1層目はAGVエリ ア、上層はキャットウォーク設置により 、立ち入り可能 )になっている 。


以上により 、1 /3のコストで大幅な省人化が実現できる。



 R FI Dと仕分けシステムの導入で入出荷検品、仕分けの生産性向上を実現(佐川グローバルロジスティクス)

 

 


● t-SortとRFIDシステムの組み合わせで、新規就労者の早期戦力化や作業スキル修得時間低減を実現。特に、修得時間は約7割削減を実現した。

● 作業生産性の大幅な向上に加え、作業品質も向上した。仕分けミスは、ほぼゼロになった。

● 特にt-Sortは運用がシンプルで、トラブルがあった際には、現場によるトラブルシューティングが可能 で 、作 業 スト ップ は ほ と ん ど 発 生 して い な い 。

 

 

 AI点呼ロボットの導入で運行管理者の負荷を低減(菱木運送)

 

 

 


● IT技術の導入により、uniboが正確に点呼し 、記録を残すことで 、ドライバーや運行管理者の時間管理に対する負担を軽減することができた。

● また、労務管理のシステム化により、運行管理の平準化や管理レベルの維持も図られた。

● ロボットのため 、ドライバ ー 全員に平等に漏れなく情報が伝達され 、また直接伝えにくい注意事項等もロボット から伝達されるため 、円滑なコミュニ ケーションがとれるうえ 、運行管理者は伝達のフォローにまわれる。

 



 過疎地域でドローンの商用サービス開始!商品をドローンが配送(山梨県小菅村/セイノーホールディングス/エアロネクスト/ココネット)

 

 

● 有償サービスのため利用者を確保できるかに懸念があったが、始めてみると家まで配達される点が買い物困難者にとって喜ばれている。

● 物流の無人化・省力化に役立ち、道路渋滞など陸路の影響を受けることなく直線最短距離で配送でき、空の道という新たなインフラを圧倒的な低コストで早期に開設できる点は大きい。

●「物流の効率化」と「地域住民の生活の質」の両方の向上を図る新たな物流の仕組みである。

 


 完全無人トラックで場内搬送を省人化して搬送効率を改善(ボルテックスセイグン)

 

 

 

格安で簡単に、場内搬送のルート変更や自動搬送車の大型化が実現でき、搬送効率が向上する。

● 敷地内のレイアウト変更や増棟などへの対応も容易にできる。

● 搬送工程の大部分を自動化することで、省人化 、効率化できる 。 自社の少ない人 員で 24時間体制構築が可能となり、人件費や求人広告費削減が期待できる。

 

 

出典:国土交通省 物流政策課
物流・配送会社のための物流DX導入事例集 ~中小物流事業者の自動化・機械化やデジタル化の推進に向けて~
https://www.mlit.go.jp/seisakutokatsu/freight/seisakutokatsu_freight_mn1_000018.html