直視が辛い、交通政策ホワイトペーパー2022
国土交通省から、6月に交通政策白書が発行されています。
法律に基づいて国会に報告する正式な文書です。
つまり、ここに記載されている事柄はすべて疑いなく事実です。
つまり、政策・施策の成果です。
つまり、今後の政策や予算の「根拠」となるものです。
要旨版で86ページ、全文版286ページ。ものスゴイ大作です。
長いから辛いという意味ではありません。
本白書は数字がベースであり、業界への忖度はありません。わかっちゃいるけど、いざあらためて数字にしてみると辛いという・・・。なんか、交通とか運輸業界いうより、日本社会の一員として。
右肩下がりのグラフオンパレードは、少子高齢化によるものなのか、コロナ禍によるものなのか、それとも両方なのか。
BtoB物流、BtoC物流。
公共交通、定期利用者。
20年を経て。
二酸化炭素。
航空。
テレワークと、移動需要。
今年、何する? 何してる?
50ページに収まる施策。
目下、令和4年予算執行中。
https://www.mlit.go.jp/page/kanbo05_hy_002292.html
1000の矢。
我が国が直面する経済面・社会面の大きな変化に的確に対応し、将来にわたって国民生活の向上と我が国の発展をしっかりと支える交通体系を構築していくために、今後、交通政策基本法の示す交通政策の基本的な方向性を十分に踏まえた上で、引き続き、交通政策基本計画を着実に実施して
いくことが必要となる。そして、計画の実現に当たっては、交通政策基本法に示されているとおり、国、自治体、交通関連事業者、交通施設管理者、利用者、地域住民等の幅広い関係者が、十分な連携・共同の下に取り組んでいく必要がある。本白書がこれらの取組を円滑かつ的確に進捗させるための一助になることを強く期待するものである。
いずれの政策も効果はあると思いますが・・。
過去の経緯、緻密に張り巡らされた法社会、規制、を前提にやってゆくと、かなり時間がかかりそうです。
多様性がひろまればひろまるほど、個々の政策の満足度や結果も分散し、一見効果性が低いとみられてしまうかもしれない。
一番お金や時間がかからないのは、自分の価値観を変えるため、移住とか、企業とか、とにかくいままでにない行動をしてしまうことかもしれないと、白書をみていて思いました。
どんな社会に生きたいのか。どんな都市、どんな地域だと気持ちよく幸せに暮らせるのか。
実はこころで思っていることを、自由に。 政策立案者も、本当はもっと自由にやりたいのでは?
社会を明るくするのは、自分が明るく気持ちよくいること、全員がそうであれば、マクロな統計なんてどうでもよいと思える・・思いたい。