イーグルバス谷島代表、星野リゾート星野代表 インタビュー~国土交通白書2021より
が刊行されています。
https://www.mlit.go.jp/statistics/file000004.html
全文は、こちら。 日本の国土交通行政を知るための教科書です。
といっても相当な「分厚さ」であり、行政文書なので若干カタイので敬遠しがちですが・・・中には取っ付きやすい話題もあり、いくつかピックアップしてみました。
読みやすい話題をいくつかピックアップしてみました。
イーグルバス 代表 谷島 賢氏 インタビュー
コロナ以前からの問題として、慢性的な運転手不足があり、自動運転バスの実証は行われていますが実現するためにはまだ時間がかかり、そこまで繋ぐ現実的な方法としては外国人運転士の導入が必要だと思います。一昨年導入された外国人労働者特定技能制度にバス運転手も入れるべきです。ラオスやカンボジアの運転士を教育してきましたが、彼らの技能は日本人にひけをとらないと思います。
<文中、ラオス、カンボジア イーグルバス様の活動事例>
https://openjicareport.jica.go.jp/pdf/12267852.pdf
https://www.jica.go.jp/topics/2019/20190917_01.html
星野リゾート 星野佳路紙インタビュー
いつも前向きで、根拠もしっかりしていて、勇気づけられます。
私が唯一変化が残る、そして残ることに期待している分野が、このワーケーションやブレジャーです。日本の観光は、『100 日の繁忙期と 265 日の閑散日』と思っており、ゴールデンウィークやお盆などに需要が集中しているのが課題です。国内観光需要 28 兆円という国内 5 番目の産業規模があるにも関わらず、観光産業に携わる方の 75%が非正規雇用である理由は、その需要の大部分が 100 日に集中しているからです。この意味でも、需要の平準化の推進は有効です。
個人的には、フランスのように大型連休を地域別に交替で取ることを提言しています。企業側がこれらをポストコロナにおいてしっかり定着させていただけると、観光産業の大きな変革に繋がると思っています。また、企業側が安心して社員にワーケーションを推進できるようにするためにも、労働関係の法規制において、ワーケーションを行う場合の残業時間等の労務管理の責任の所在を整理していくことが大事だと思います。
交通ジャーナリスト 鈴木文彦氏インタビュー
バスやタクシーは、ドライバーあっての業種ですが、そのドライバーをどう活用していくかが重要です。例えば、物流と旅客をまたいで必要な時に流用できる仕組みです(バス・タクシーのドライバーを物流へ転換等)。すでに、バスやタクシーの貨客混載はできているので、ドライバーのシェアもできる仕組みが必要ではないでしょうか。
また、バスに荷物を載せるという貨客混載だけでなく、宅配車に人を乗せるという貨客混載ができれば、これもうまく組み合わせることで、人の移動も、荷物の移動も、かなり効率的にできるはずです。町と町をつなぐバス(貨客混載)と末端輸送の宅配車(貨客混載)をセットにすることによって、確実にバスと車が接続し、輸送手段も確保できます。
日本、DX、遅れてます宣言
スイスのビジネススクール国際経営開発研究(IMD)が発表している世界デジタル競争力ラキングによると、我が国は、調査対象国63か国中27位、主要先進7か国中6位である。
このランキングは、デジタル技術の利活用能力を知識、技術、将来への準備の3項目で評価しているが、その中の個別項目である「国際経験」、「機会と脅威」、「企業の機敏性」、「ビッグデータの活用と分析」において、我が国は63か国中63位と最下位である。
以上のことから、我が国のデジタル競争力には強化の余地が残されていると言える
伸びしろはある! と。
国民意識調査において、デジタル化に期待することを尋ねたところ、「多様な働き方(出産・育児・介護等)への理解・支援促進」が32.0%と最も高かった。
また、「テレワーク定着による通勤日数の減少」が25.1%となっていることから、デジタル化にはテレワークを前提とした働き方を支援・促進する役割が大きく期待されていることが分かる。
さらに5位までには「各種手続きの効率化・迅速化」29.7%、「安全(交通事故減少等)、防災(予測技術等)の向上」23.2%、「遠隔医療、オンライン授業等」19.9%となっていることから、生活に係るサービスの高度化への期待も高いことが分かる。
国土交通白書を読むと、「DX」とか「自動運転」とか「Maas」とか「ロボット点呼」とか、最近の流行の言葉が、全体からすると一部にすぎないことがわかります。
大切なのは、いのち、生き方、働き方とか、幸福度・・という。そりゃあそうですよね。
「豊かな未来」の姿。
ひと・いのち・・・、通学中の事故、まちづくり、土地開発、土石流・・・。