点呼や指導監督に隠れる乗務時間違反。北海道運輸局2021年3月度監査
毎月、運輸局ごと・業種ごとに監査・行政処分の結果が公表されています。
2021年3月度、北海道運輸局管内の旅客(バス、タクシー)、貨物運送事業者の法令違反に対する行政処分等の状況から、「法令違反ヒートマップ」を作成してみました。
いち運輸局の、ひと月のサンプリングでしかありませんが、運輸業界でもっとも多い違反、つまり、もっとも守られていない規則は何か? 業界の実態を表しているかもしれません・・・
平均約5.0件
北海道運輸局管内の3月度の行政処分は
・トラック 5事業所
・貸切バス 1事業所
合計6事業所でした。
また、6事業所の合計違反数は30件でした。
1事業所あたり違反数の平均は、約5.0件というところでしょうか。
監査のきっかけは?
今回公表された監査結果の端緒は、以下の内容でした。
今回は全てが同じきっかけでの監査でした。
違反ワースト1位(小項目)は、乗務時間等基準告示の遵守違反。
30件の違反内容は、以下となっておりました。
小項目でみると指導監督や点呼よりも
乗務時間等基準告示の遵守違反が多くみられました。
点呼や指導監督がワースト1として着目されがちですが、
先月、先々月の北海道運輸局の管轄データでもワースト3位についているように、
数カ月の単位でみると指導監督や点呼と並ぶ違反かもしれません。
変わらないワースト上位。
小項目では分散していた点呼も、大分類でまとめると違反が多いのがわかります。
ワースト1位:点呼
ワースト2位:指導監督・適性診断
ワースト3位:乗務時間
件数は違うものの、ワースト3の項目は先月と変動ありません。
運行管理者の日常業務のヌケ・モレはなぜ?
書類業務と、日常的な安全運行管理業務にわけると、以下となります。
点呼モレ、記載ミスをなくすためには…
点呼のミスをなくすための方法の一つとして、手順をシステム化することができきます。
さらに点呼システムを使用することで、
点呼実施者による法令誤解や、点呼方法のバラツキをなくすことにもつなげられます。
つまらない記載間違い、モレで違反とみなされないよう、
「持続性のあるシステム化」をお勧めいたします。
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