ワースト1は変わらず指導監督違反。近畿運輸局2021年3月度監査
毎月、運輸局ごと・業種ごとに監査・行政処分の結果が公表されています。
2021年3月度、近畿運輸局管内の旅客(バス、タクシー)、貨物運送事業者の法令違反に対する行政処分等の状況から、「法令違反ヒートマップ」を作成してみました。
いち運輸局の、ひと月のサンプリングでしかありませんが、運輸業界でもっとも多い違反、つまり、もっとも守られていない規則は何か? 業界の実態を表しているかもしれません・・・
平均約2.4件
近畿運輸局管内の3月度の行政処分は
・トラック 10事業所
・タクシー 4事業所
・乗合バス 4事業所
合計18事業所でした。
また、18事業所の合計違反数は43件でした。
1事業所あたり違反数の平均は、約2.4件というところでしょうか。
監査のきっかけは?
今回公表された監査結果の端緒は、以下の内容でした。
違反ワースト1位(小項目)は、先月同様、指導監督違反。
43件の違反内容は、以下となっておりました。
運転者への指導監督実施違反or記録義務違反がワースト1位でした。
全18事業所の11件、つまり行政処分を受けた事業者の約6割が違反していました。
違反ワースト1位は指導監督、次いで点呼。
小項目では分散していた点呼も、大分類でみると違反が多いのがわかります。
先月と比べても、
・ワースト1位 指導監督
・ワースト2位 点呼
と変わらず。
運行管理者の日常業務のヌケ・モレはなぜ?
書類業務と、日常的な安全運行管理業務にわけると、以下となります。
過去の近畿運輸局の同データと見比べると
日常業務の違反より、書類業務等のその他の割合が多くなっています。
安全運行管理業務を日常的に、確実に行うことが難しいようであれば
届出等の書類業務も滞ってしまうのではないでしょうか…。
点呼モレ、記載ミスをなくすためには…
記録のモレをなくす方法の1つに整理・整頓があげられます。
どこに何を書くのか、記載したものをどこにしまっておくのか…
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