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乗務時間の遵守・乗務記録違反・指導監督が上位を占める(近畿運輸局2023年1月度監査)
毎月、運輸局ごと・業種ごとに監査・行政処分の結果が公表されています。
2023年1月度、近畿運輸局管内の旅客(バス、タクシー)、貨物運送事業者の法令違反に対する行政処分等の状況から、「法令違反ヒートマップ」を作成してみました。
いち運輸局の、ひと月のサンプリングでしかありませんが、運輸業界でもっとも多い違反、つまり、もっとも守られていない規則は何か? 業界の実態を表しているかもしれません・・・
平均約4.8件
近畿運輸局管内の2023年1月度の行政処分は
・トラック 14事業所
・タクシー 4事業所
・貸し切りバス 4事業所
合計22事業所でした。
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また、22事業所の合計違反数は107件でした。
1事業所あたり違反数の平均は、約4.8件というところでしょうか。
監査のきっかけは?
今回公表された監査結果の端緒は、以下の内容でした。
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違反ワースト1位(小項目)は、乗務時間等基準告示の遵守違反(3条4項)。
107件の違反内容は、以下となっておりました。
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ワースト1位の違反は乗務時間等基準告示の遵守違反(3条4項)でした。
人手不足などで乗務時間の基準を順守できなくなっている事業者様が多くなっていると考えられますが、
来年4月には現在よりもさらに乗務できる時間が短くなります。(2024年問題)
人が足りていないのであればDX化を進めるなどして、
効率化を図って改善していく必要があるのではないでしょうか。
違反ワースト1位(大項目)は指導監督・適性診断。
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今月の大分類でのワースト1位は指導監督・適性診断でした。
2位に点呼、3位に乗務時間と毎度おなじみの項目が上位に名を連ねています。
運行管理者の日常業務のヌケ・モレはなぜ?
書類業務と、日常的な安全運行管理業務にわけると、以下となります。
運行管理者の日々の業務がおろそかとなり、行政処分を受けるケースが大半を占めていることが分かります。
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運行管理者に対面点呼をさせる時代はもう終わり!
点呼は他の営業所の運行管理者に取ってもらう(遠隔点呼)、乗務後の点呼はロボットに取らせる(業務後自動点呼)という時代が来ています。
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運行管理者の方は点呼以外の業務に時間を割いてもらい、定時に帰るという仕組みを作ってみてはいかがでしょうか?
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