アルコール検知器の白ナンバー市場規模を定義してみる(交通安全白書から)。検知器メーカーは多すぎる? 少なすぎる?
白ナンバー事業所(安全運転管理者選任事業所)は、何カ所?
道路交通法74条により、自動車の使用者(事業主)は、内閣府令で定める台数以上の自動車の使用の本拠ごとに安全運転管理者を選任しなければなりません。
各警察署にこの届出をすることで、安全運転管理者選任事業所となります。
さて、安全運転管理者選任事業所は、47都道府県でどれくらいあるのでしょうか?
安全運転管理者 選任事業所 |
339,068事業所 |
33万以上もありま~す!
安全運転管理者は、何人?
安全運転管理者の人数は?
ここに名前を書かれた安全運転管理者は、全国で何人いるかというと・・・
安全運転管理者 |
339,068人 |
はい、事業所と同じで約33万人います。
白ナンバー 運転者は??
届出にこのような欄があります。運転業務をする人数、業務で使う車両数を記入します。
この書類が47都道府県で集計されますと・・
管理下運転者数 |
7,822,339人 |
な、780万人!?
白ナンバー 社用車数は?
さて、業務で使われるクルマはどれくらいかというと・・・
管理下自動車台数 |
4,714,960台 |
よ、470万台!?
いち事業所あたりの アルコールチェック対象者・対象車両
スゴイですよね。780万人ですよ。12月1日から アルコールチェックをしなくちゃいけないひとは。
一事業所当たり平均23人といったところでしょうか。車両でいうと、平均約14台 車両が稼働しているようです。
7,822,339人 |
339,068事業所 |
23.1人 |
4,714,960台 |
339,068事業所 |
13.9台 |
供給側(アルコール検知器メーカー数)
一時期、半導体不足によってアルコール検知器の供給が停滞した時期がありました。
いまはどうでしょう? というか、アルコール検知器メーカーが か・な・り 増えたと思われます。
アルコール検知器協議会の会員数を、製造もしくは販売、いずれであっても「アルコール検知器の供給事業者」とみなすとして・・・
アルコール検知器供給事業者 |
71社 |
という状況のようです。こんなに多いんだ・・。
で、71社が分け合うとして。。
納入先 |
供給者 |
供給者あたり |
339,068事業所 |
71者 |
4,776所/1供給者 |
7,822,339人 |
71者 |
110,174人/1供給者 |
4,714,960台 |
71者 |
66,408台/1供給者 |
こんな感じでしょうか。
いわゆる「シェア」的に言いますと、71者が仮にキレイにシェアを分け合うと、1供給者あたり1.4%づつ、ということになります。
アルコール検知器が仮に一事業所に一台(1個)とすると、アルコール検知器使用は4776台(個)。
アルコール検知器が仮に「運転者個々に持たせる」市場だとすると、アルコール検知器使用は110,174台(個)。
アルコール検知器が仮に「使用車両」見合い市場だとすると、アルコール検知器使用は66,406台(個)。
さて、平均23人の白ナンバー事業者(所)のみなさん、アルコール検知器は運転者配布(個人持ち)されたのでしょうか? それとも、設置型で一事業所に一台 使用でしょうか?
どうやら、各アルコール検知器供給者のウェブサイトをみると、十分供給能力があるように見受けられます。確かに、1者あたりこの台数(個数)であれば、間に合いそうですね。
いや、むしろ、過剰でしょうか・・。過剰かどうかは、会員数の減り具合でみてゆく? 量販店の在庫? 供給者の値引き合戦?? といったところに現れるかも・・。
安全運転管理者の統計(R4交通安全白書)は、こちらを参照ください。
https://www8.cao.go.jp/koutu/taisaku/r04kou_haku/pdf/zenbun/1-1-2-3.pdf