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『運転開始前に飲んだ酒の影響により,前方の注視が困難な状態で普通乗用自動車を時速約100㎞で走行させ・・』

8月25日は、交通事故史上でもまれな、悪質極まりない飲酒運転事故が起きた日です。

その実態は、判決文データベースから読み取ることができます。


平成18年8月25日午後10時48分頃,福岡市内の海の中道大橋上の道路において,運転開始前に飲んだ酒の影響により,前方の注視が困難な状態で普通乗用自動車を時速約100㎞で走行させ,もってアルコールの影響により正常な運転が困難な状態で自車を走行させたが,折から,前方を走行中の被害車両右後部に自車左前部を衝突させ,その衝撃により,被害車両を左前方に逸走させて橋の上から海に転落・水没させ,その結果,被害車両に同乗していた3名(当時1歳,3歳,4歳)をそれぞれ溺水により死亡させたほか,被害車両の運転者(当時33歳)及び同乗していたその妻(当時29歳)に傷害を負わせ,さらに,(2) 上記事故について,負傷者を救護する等必要な措置を講ぜず,かつ,その事故発生の日時場所等を直ちに最寄りの警察署の警察官に報告しなかった,というものである。

https://www.courts.go.jp/app/files/hanrei_jp/743/081743_hanrei.pdf

判決文には、8月25日の加害者の行動
 ・直後、警察を呼ばない(救護しない)
 ・友人に身代わりを依頼
 ・体内アルコールを薄めようと水を飲む
も述べられています。


福岡市では、加害者が市の職員であったことから、毎年特別な企画を開催しています。

残念ながら飲酒運転は全国的に下げ止まり傾向があり、県によっては上昇傾向があるようです。

 

飲酒運転者には 常習者が多いと言われています。日本の常習飲酒運転者(再犯者)の統計はすくなく、以下は古いですけど数少ない論考のひとつです。

https://www.npa.go.jp/koutsuu/menkyo1/h20houkoku.pdf

福岡の判決文には、飲酒運転違反歴はないとのことですが、おそらく常習飲酒運転者だったと推測されます。こういうひとは、多いんです。

 

東海電子では、日常的に飲酒運転をしている「加害者候補」をゼロにすることが、「被害者ゼロ」になると考えています。昨今、「通報条例」ができつつあるなか、家族を通報することに抵抗を感じたり、家庭内暴力となるケースが潜在的にあると思っています。

このように、毎日、いつ、「福岡の事故のような加害者」「八街市のような事故の加害者」に家族がなりはしないかと眠れない日々をすごしているひとが多くいます。

どうか、読者のみなさまの友人や家族でお困りの方がいましたら、下記サイトをひっそり教えてあげてください。