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(続)アルコール検知器は、コロナ感染を媒介しているだろうか?~鳥取県のクラスター記事について考える~


みなさん、報道は見られましたでしょうか? 


先般、鳥取県でクラスター発生した場所で、呼気アルコール検知器が使用されていたとの報道がありました。

報道では、「アルコールチェッカーが」と強調されているものが多いように見受けられます。

この報道の出所は、どこなのでしょうか?




平井知事の記者会見

平井知事の記者会見録画の内容 一部報道にある 「県は対策本部会議を開き、飲酒運転防止のためのアルコール検知器が原因とみられるクラスターが、これまで複数発生したと報告した」は、平井知事の記者会見での発言でした。


実際は、どういう報告であったのか? 本当にそういう発言があったのか?



7分48秒付近から15秒ほどのコメントです。

・・・・


みなさん、何と言っていたか、聞き取れましたでしょうか?


『アルコール検査、お酒の検査の器具があります。これが、実は、クラスターを複数起こしております。盲点でありまして、そんなことも注意していただきたい』


はっきり、言い切っています。

さて、では、いったいどこで、何が、どういう状況で起きたのでしょうか?

 

鳥取県新型コロナウイルス感染症対策本部(第150回)



https://www.pref.tottori.lg.jp/secure/1277398/220310kaigisiryou_tokusohouhonbu-150_covid-19.pdf



この議事禄のP39




なるほど

「接触感染」と「飛沫感染」、両方のケースとされています。

一般的な予防策である「手でさわる部分の消毒」がなされていなかったこと、換気不十分なせまい環境で複数人が同時に使用していたことが原因とされています。


公表事例からすると、どうやら、更衣室や休憩所にアルコール検知器が置かれていたようです。





公式サイト上にはこれ以上の情報はありません。
ここにない情報は、記者会見後の質疑や、各報道機関の独自取材かもしれません。


残念ながら、このケースでは、個人持ちタイプを多人数共用していたのか、当社のような設置型の多人数共用型であったのか等、アルコール検知器の使用に関してより重要な情報は、ここからは読み取れません。


感染要因、拡大要因として、多人数供用による「電源操作等、機器の操作を介した接触感染」なのか、マイクロ飛沫的な空気等、呼気や空気を媒介した感染であるのか・・・。

ヒトは通常呼吸をしていますので、とりわけアルコールチェック時の呼気のみを媒介とした空気感染的ケース、という断定・結果報告には見えませんが、狭い空間ではもはやその違いに意味はないのかもしれません。

いずれにしても、議事禄にある、「飛沫感染」を、換気不十分な狭い場所でのエアロゾルと捉えるならば、やはり、アルコール検知器の使用場所・設置場所は、相当屋外環境に近い状態にしないとまずいかもしれません。


あらためてみなさまも、点呼場の通気、設置環境、消毒の作業分担等、再点検すべきかと思います。


今回の教訓は、もはや、アルコールチェック個室、が良いのかも・・・ということかもしれません。

「非接触・非対面」ツールが、世の中に増えてきました。
IT点呼やズーム、スマートフォンをつかっての、「非対面・非接触」点呼が、ウィズコロナというか、ニューノーマルというか、現在最適なやり方なのかもしれません。


 

当社は、新型コロナウイルスが発生して以来、接触感染のみならず、呼気を媒介にした二次感染の可能性は理論的かつ科学的には否定できないことから、お客様へ使用方法の注意喚起をしてまいりました。

当社からは、個人持ちの場合の消毒方法、多人数共用型の消毒方法等をご案内しております。

それでも、ご心配な場合は、使用の停止も必要ではないかとの見解を現在も持っております。

今後も、アルコール検知器の使用については、できる限り情報を公開し、理論的にあり得る二次感染の可能性や、これを予防するための措置について、情報発信してゆきます。



本記事は、当社サイトに2022年3月11日に掲載した文書を元にしていますが、
https://www.tokai-denshi.co.jp/app/usr/topics/file/722_20220311164319_topic_file.pdf

一部加筆、訂正をした記述がございます。

2022.03.14