警察庁412号通達VS国交省通達、どちらが飲酒運転防止力が高い?
警察庁412号通達、どれ?
読者の皆様。重要な通達が警察庁サイトに掲載されていることを見落としておりました。
これが、「白ナンバー アルコール検知器義務化」の全貌でございます。
おそらくは、これで最低限の情報は公表されたことになろうと思います。
これを機に、あらためまして、「白ナンバー義務化」の一連の流れを以下にてご紹介致します。
1)2021年6月28日
今一度、思い出しましょう。なぜ、運輸以外の一般事業所(のうち安全運転管理者選任事業所)がアルコール検知器の使用を義務づけられることになったのか。
2)2021年8月4日
ここで、「安全運転管理者選任事業所へのアルコール検知器の使用義務」の方向性が示されました。
3)2021年9月3日
8月4日の決定を受けて、2022年4月以降、安全運転管理者選任事業所に対しアルコール検知器の使用を義務づける道交法施行規則改正のパブリックコメントが始まりました。
4)2021年11月10日
10月3日にパブリックコメントが終了。
11月10日にその結果が公表され(87件の意見が寄せられていました)、結果的に、アルコール検知器を用いた酒気帯び確認行為は2022年10月1日に半年延期されることとなりました。
パブコメ終了をもって、運輸業以外の一般企業にアルコール検知器の使用を義務づけるという、世界で類を見ない(私見では、おそらく、世界ではじめて)道路交通法となることが決まりました。
5)2021年11月10日 警察庁通達412号
アルコール検知器の性能要件、直行直帰問題、安全運転管理者の代務者(アルコールチェック行為の)、残すべき記録について等・・・本通達によって細かい点が明らかになっています。
警察庁通達412号
本通達ですが、ほぼ、緑ナンバーの規則(解釈の通達)を準用していますね。
以下、大まかですが、緑ナンバ--点呼(アルコールチェック行為を含む)と、白ナンバー点呼(アルコールチェック行為を含む)の比較表にしてみました。表現は違いますが、実質同じことを言っている部分が多いです。
緑ナンバーVS白ナンバー 点呼解釈 比較表
緑ナンバー 飲酒運転防止規則 VS 白ナンバー飲酒運転防止規則 どっちが強力か?
まず、単純に、「罰則」からすると、圧倒的に、緑ナンバー事業者への行政処分の方が重いです。
じゃあ、それ以外は・・・? 是非、じっくり比較表をご覧ください。
筆者の私見では、
「プラン2025のアルコール検知器の要件追加」が決まらない限り、「どっちもどっち」
と見えます。
以下記事を参考くださいませ。